航空機の製造技術を応用してフレームを省略し車体の表皮により強度と剛性を持たせ、エンジンを車体後部に搭載した我 が国初のモノコック構造のリヤエンジンバス 。 1945年に米国駐留軍が日本に持ち込んだGM社(General Motors )のリヤエンジンバスを参考にしながら製作した。前後の窓の形状がGM車に似ている。 車体の全長にわたり座席が設けられる上、 視界が良い。 この頃の車体にはいわゆるスタンディングウィンドーがなかった。 フレームがないので後軸上の床面通路幅が広く平らになり、ベンチシート車の場合、座席に座りやすくなったほか立った乗客の足のスペースがゆったりした。 エンジンはドイツ クルップ・ユンカース( Krupp-Junkers )式対向ピストン3気筒直接噴射式のKD3型である。 このエンジン にはシリンダヘッドがなく、筒型のシリンダ内に上下方向から2 コのピストンが対向して燃焼室を形成するという珍しい構造をし をしていた。民生は当時我が国唯一の直接噴射式自動車用エンジンメーカーであった。 エンジンの搭載方向はクランク軸が車体の長手方向と直角で、 70度のアングルドライブを介して後車軸を駆動する。 |